音名と調号

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音名と5線譜(ト音記号)


日本の義務教育での音楽教育ではコードはアメリカ読みアルファベット、音名はイタリア読み、調は日本読みで学ぶ事が多いのですが 市販されている教則本、または音楽学校や音楽教室では統一されているとは言いがたく著者や講師によって多少の違いがあります。
そのため一通りおぼえておく必要がありますが日本のポピュラーミュージックでは音名はアメリカ読みアルファベットやイタリア読みが使用される事が多いように思います。

ト音記号


ト音記号とは「G」の音がどこにあるかを示す記号でポピュラーミュージックでのギタースコアは大多数がこのト音記号で採譜されています。 ただし、同じト音記号でもギターと他の楽器のスコアを比べた場合、ギタースコアは1オクターブ高く採譜されています。 これはギターを実音で採譜してしまうと非常に読みづらくなってしまうためです。 このためギタースコアはオクターブ記号など特別な指示が無くてもピアノ譜と比べて1オクターブ高く採譜されているということを意識しましょう。
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臨時記号と調号

この上下2段2つのスコアはどちらも同じEメジャースケールです。 音を確認するためにタブ譜も掲載していますがまずは音符を見て下さい。

上段のスコアには半音上がる音符には全て#が付いていますが下段のスコアにはト音記号の隣に#がまとまっていて音符一つ一つには付いていません。
上段スコアの様に小節内に付けられる#や♭を臨時記号と呼びます。この臨時記号は小節内でのみ有効で小節が変わると無効になってしまいます。
注意して欲しいのはこの「小節内で有効」と言う事です。例えばFの音が♯したとします。 この場合#したFと同じ小節内であれば次のFの音にも#は有効になります。 これをキャンセルしたい場合はナチュラル記号を使用します。 ただし音名が同じであってもオクターブ違いの音には無効です。
下段スコアの様にスコアの最初にまとまって記号が付いている場合、これを調号と呼びます。 この調号は名前の通り「調」を表す記号であり途中でキーが代わり新しい調号が付かない限り有効です。
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調と調号

調号の#や♭はどこに付けてもいい訳ではなくきちんとしたルールがあります。
例えばキーがGメジャーの場合はファの位置にだけ#を付け臨時記号などの指定が無い場合以外はファの音は全て#させます。同様にDメジャーの場合だとファとドの位置に#を付けると言った具合です。
つまり調号を付ける位置、付ける順番は決められていて特に意図が無い場合以外はこのルールを守る必要があります。
何も調号が付かないCメジャー・キーを基準とし、このCメジャー・キーを完全5度上昇させると#がファの位置に付きキーはGメジャーとなります。 このようにキーを完全5度ずつ上昇させていくと#は「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」の順番で#がつきます。
Cメジャー・キーからキーを完全5度下降させるとシの位置に♭がつき更に下降させていくと「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」の順番で付く事になります。


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