コード進行を使った作曲
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コードで作曲するために
メロディから作曲するのは「鼻歌でお風呂に入っている時に思いついた」と言う人もいるので何となく想像が付くと思います。
では、コードから作曲する方法とは具体的にどういうことなのでしょうか? パズルのように色々なコードを試してみてしっくり来るコード進行を探し出すのでしょうか?
もちろんそういう方法もあるでしょうし実際その方法で名曲を生み出している有名アーティストも沢山います。
しかし、コード進行にはパターンがあります。
これらのルールを学び他の人の曲を分析するとよく使われている基本的なコード進行というのが見えてきます。
つまり基本的な、あるいは独特の響きを持つコード進行を知っておく事は素早く作曲したい場合はだけではなく 斬新なコード進行や曲を作り出すために役に立ち、自分の音楽の幅を広げてくれる事になります。
ギターのコードポジションも参考に掲載していますが好きなポジションで試してみて下さい。
3コード
主要3和音とは「トニック・コード」「サブドミナント・コード」「ドミナント・コード」であると コード進行のルールで解説しています。
シンプルなコード進行なのでできれば使いたくないと言う方も多いのですが、 実は複雑なコード進行であっても3コードが基礎となっている事が多いのです。
I→IV→V→I
I→IV→V→I→IV→V→という風に繰り返すことができるので循環コードとも呼ばれる最もスタンダードなコード進行です。 トニックコードから始まるのでとにかく安定していてこのコード進行だけでも十分に作曲できます。
I→V→IV→I
I→IV→Vというコード進行を反対から進行したパターンです。
D→SD→Tというふうにドミナントコードからトニックコードへ進行するのではなくサブドミナントコードからトニックコードへと進行しています。
このような進行をサブドミナント終止と呼びます。
I7→IV7→I7→V7
全てのコードが7thコードで進行しています。
ピンと来た方も居るかと思いますがブルースの基本的なコード進行です。
ブルース特有の雰囲気のある進行ですのでコードの流れを覚えやすいと思います。
マイナー系3コード
つまり、ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの3種類の主要3和音があります。
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ナチュラルマイナーの主要3和音
Im IVm Vm(V7) -
ハーモニックマイナーの主要3和音
Im IVm V7 -
メロディックマイナーの主要3和音
Im IV V7
Im→IVm→Vm→Im
ナチュラルマイナーのダイアトニックコードのみで進行するパターンです。
トニックコードの前にリーディングノートを含まないVmコードを使用しているので緊張感も少なく落ち着いたイメージを持ちやすいコード進行です。
Im→Vm→IVm
マイナーコード進行のサブドミナント終止です。穏やかなコード進行であると言えます。
4コード進行
I→VIm→IV→V
4コードの基本的な循環コードです。
コードで作曲する際、少ないコードから作り始めてから発展させていくという手法があります。
このI→VIm→IV→Vという進行パターンも最初に見た3コードI→IV→Vの発展形と言えます。
これは単にIコードとIVコードの間にVImコードを入れてみたと言うわけではなく、 Iコードの代わりに同じ機能を持つVImコードを使用する事で機能の流れは同じだけれど曲の雰囲気に変化を付けたと言えます。
この方法をおぼえる事でコード進行への理解がグッと深まりますし、既にある曲をアレンジする方法の一つとして頻繁に使われます。
I→VIm→IIm7→V7
4コードと言えば外せないのがツー・ファイブ・モーションと呼ばれる「いち、ろく、に、ご」のコード進行です。
代理和音のページで解説しているので重複しますがII→V→Iの様に5度ずつ下降しするとスムーズなコード進行が作れます。
コード進行に関する Q&A
コード進行パターンはこれだけ?
いいえ。ここのページに掲載しているコードパターンは基本中の基本のコード進行ばかりです。3コードをおぼえ実際に使ってみてコード進行に乗せてメロディを付け、そこから代理和音などを使い曲のアレンジをしてみて下さい。
トニックコードからスタートしなきゃダメですか?
サブドミナントやドミナントコードからもスタート可能です。3つのコードを使い色々と試してみてください。
他のダイアトニックコードは使えませんか?
もちろん使えます。特に4コード(進行)ではIImやVImコードがよく使われるパターンとして挙げられます。また主要コードからスタートしなければいけないというルールもありませんし、ダイアトニックコード以外のコードから曲を始めることもできます。